K.Y

Story.13 K.Y.の近況

スクール修了後の先輩たち K.Y.の近況 小さな役割の獲得。
きっとその先に
大きな役割が待っている

父の背中を追いかけて

父親が発展途上国の水資源の開発に従事していて、幼少の頃からその父の背中をみて育ちました。いつかは自分も父のようになりたい。そんな思いで大学も工学部生産環境工学科に進学。この学科では砂漠の緑地化などの研究ができます。私は「雨が降りにくい地域での気象と灌漑農業」を専攻し研究していました。

もちろん勉強ばかりしていたわけではないです。ダンスのサークルに所属し、300名規模のイベントをクラブ貸切で行ったり、大学名物の“大根踊り”を酔っぱらって踊ってみたり、大学生活を謳歌していたわけです。

ここまでは充実し切った大学生活だったと思います。2年生のある日、父に「ついて来ないか?」と言われました。父が赴任しているアフガニスタンで父の開発を間近でみることができる機会。願ってもないチャンスです。大学を休学しても行くべきだと判断し、休学届を出しました。

ところが出発を待つ間に父の会社の方針が変わってしまったんです。それまでは、実費負担しさえすれば可能であったのですが、家族での赴任が全面的に禁止になってしまった。

この時に心が折れてしまいました。父のようになりたいという理想はあっても、何をしていいのか、わからない。焦ってはいるけれど何もやる気が起きない。いわゆる“意識高い系”っていう奴ですね。休学に加えて、もう1年留年して大学を卒業しました。

もう学生ではない。その逃げ場のなさを感じながら、卒業後に就職先を考え始めました。そこで出会ったのがワット・コンサルティングです。建築の知識もなく、全くの未経験から8月、9月、10月と3ヵ月も本格的な授業を受けされていただき、現場に出ることが出来たことを心から感謝しています。

「居る意味」がないのなら、自分の力で「居る意味」を獲得しなければならない

走りながら考える。そう心に決めてワット・コンサルティングに入社し、研修センターで3ヵ月、現場で1年半が過ぎました。

現場に出て最初は、何をすればいいのかがわからない。何をするにしても訊かなければならないっていうのは、もちろん居心地のいいものではありません。「オレ、居る意味あるのかな?」って考えていました。

でもそれが出発点なんです。「居る意味」がないのなら、自分の力で「居る意味」を獲得しなければならない。何もそれは現場だけのことではないと思うんです。父の背中を追いかけて意識ばかりが先走っていた自分。でも誰もまだ自分を必要としていないわけです。だったら必要とされる動きをしなければ。

小さな役割の獲得。まずはそれに奔走しました。ポスターの掲示や1日の流れをパワーポイントでまとめる朝礼看板の作成、細かな資料の変更…etc. どんなに小さなことでも進んで取り組みました。

すると段々、何かあれば自分のところに仕事が来るようになったんです。「これ、お願いしてもいい?」って。小さなことではあるけれど、「居ないと困る人」になっている。それが小さな役割の獲得です。

コンクリート担当の先輩が研修で1ヵ月留守にしていた時は先輩に替わってコンクリート担当を務めました。「自分の責任でやる」ということで意識は大きく変わります。何かあった時の対応のために、常に事前に備えるようになりました。

こうして「何をしていいのか、わからない」という場所からはすっかり解放され、最近は次の日にやらなければならないことを整理して、1日の流れを前日にスケジューリングしています。何事も楽しみながらやれば、前に進める。そう感じています。

まずは、いま担当しているマンション物件の竣工を目の前のゴールとして、達成感・自信を積み上げていきたい。一つひとつの小さな役割に応えて、いつか大きな役割を担えるように。きっと父親も若い頃はそうだったのかもしれない。今度、日本に帰ってきた時に訊いてみたいと思います。

K.Y

K.Y.

2015年8月 新卒入社

入社動機:大学卒業の年の8月に入社。発展途上国の水資源の開発を行う父親の背中を追いかけ、高い志を持つ一方、なかなか自分の人生の第一歩を決められずにいた。ワット・コンサルティングを選んだのは、全くの未経験から建設技術者を目指せる点。頭の良さや謙虚な物腰、前向きで爽やかな印象。優れた資質ばかりか、高い志も持ち合わせる。頭が良いだけに一歩を踏み出せずにいたのだと思う。そんなK.Y氏の決断と、自らの力で掴んだ「小さな役割」。その奮闘ぶりは必ず、未来の「大きな役割」につながっていると思う。「大変なこともありますがその大変さをやり切っていく喜びもありますから」というK.Y氏の言葉には、仕事を楽しむということの本質が表れていると思う。大変さとやりがいはいつも対である。そうやって誰もが成長していくのであろう。インタビュー中、「職人さんは人情深いです。叱られた時も叱った事を覚えていてくれて、“あの時は叱ったな”って言ってくれたりします」という話を聴いた。建設現場を経験したことのない筆者であるが、日本社会の“育てる”風土も、まだまだ健在なのだなと心が温かくなった。

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  • 01. 中央区タワーマンションの新築工事

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