M.M

Story.08 M.M.の近況

スクール修了後の先輩たち M.M.の近況 わたし、建築はじめました。
「祖父への想い」と
「計装」とのご縁と出会い

テーマパークのアトラションの施工管理技士であった祖父への想い

前職は公務員で、窓口業務をしていました。新卒の就職活動の時は「公務員がいい」と思っていたのですが、就職して1年近く心の中で、何かがつっかえていたんです。

私の祖父は施工管理の仕事をしていました。著名遊園地やテーマパークのメリーゴーランドやジェットコースターなどをつくる施工管理。祖母の話では、国内だけでなく、近隣のアジア圏にも行っていたそうです。そんな祖父への思いから「建築」がずっと気になっていました。

新卒の時は「私に“建築”なんて…」と思い、選択肢から外していましたが、今は女性でもCADのスキルを磨けば「建築」にも携われる時代。パソコンでコツコツ仕事をするのが好きな私にもできるかもしれない!と一念発起して転職活動を始めました。

WATに決めたのは、みんな同じ理由をあげるようですが、やはり研修の充実ぶり。あとは面接の雰囲気がよかったことです。社員さん同士が思いやりを持って接している風土を感じ、ここなら楽しく、モチベーションを高く持って仕事ができそう、と思いました。

設備CADの専攻で入社。I先生の授業はそれぞれの進捗にあわせて対応して下さいます。「別に遅いことが悪いことではない。遅くても着実に学んでいければいい」。そんなスタンスで授業をして下さるので、個別にも質問がしやすいし、自分のペースで吸収できる安心感がありました。お蔭様でCAD初心者の私でも、図面を描けるところまで辿り着けました。とても感謝をしています。

配属先は「計装」という特殊分野

現在私は中央監視装置の更新工事の現場にいます。中央監視装置とは、建物の空調や電気・警備を集中管理できるシステムです。稼働中の建物なので、中央監視盤からつながる、各センサーや機器をあらかじめ仕込んでおき、休館日に切り替える。長い期間の作業なので現場に常駐するカタチで作業をしています。

この中央監視装置を扱う分野を業界では「計装」と呼びます。この現場は2つ目の現場で、1つ目の現場が大手ゼネコンの下請けの立場であったのに対し、現在の現場は元請。計画自体も自社で行いますし、作業中の熱中症対策など、安全衛生面においても責任を伴うのが元請の立場です。CADに留まらず、工務補助としても毎日仕事に励みます。

そもそも、この「計装」という分野は少し特殊。初めての配属先では少し戸惑いました。CADを学んできたのに現場に出る。具体的には施工写真を撮影したり、社内検査の書類を作成したり、工務補助は付き物。現場に出るので、ヘルメットに作業着といういでたち。夏でも作業着は長袖ですから、もうサウナスーツ状態です。さらに足場も歩く。汗だくだし、怖いし、最初はこんなはずじゃなかったと(笑)。

でも、これからCADを始める皆さんは安心して下さい。これは「計装」だからです。「計装」は一般的なCADの仕事とは、何から何まで異なります。研修で教わった図面は、サブコン作成のもの。「計装」の場合はさらに、そのサブコン図面にセンサーや配線などを載せていく。「計装」はちょっとジャンル外なわけです。だから工務補助も日常茶飯事。それがまた、楽しくもあるのが「計装」なんです。

初めて任された仕事。祖父への想いが少しカタチになりました

そんな「計装」分野で奮闘する私の最初の手応え。それは「竣工図」です。「竣工図」とは図面の最終形のこと。文字通り、竣工時に残す図面です。最初の現場でこの「竣工図」を任され、私の描いた部分が修正なしで通りました。

嬉しかった。「竣工図」はその建物がある限り残るもの。カタチに残るものって、やっぱりいいな、と思いました。祖父のスケールにはもちろん及びませんが、祖父への想いが少しカタチになった瞬間でした。

最後に蛇足のエピソードを語ります(笑)。私は大学で農学部におりました。卒論は「ビニールハウスの環境制御」です。イチゴの旬は初夏の5月。でも、クリスマス需要で12月の出荷が求められます。そこでビニールハウス。ただ、ビニールハウスはハウス全体を温めるとコストが掛かる。そこで、イチゴの根元にある“クラウン”と呼ばれる成長点のみを温め、省エネでイチゴをビニールハウス栽培しましょうという研究でした。

水の出る時間や温める時間、ハウスの温度の計測データ、これらを集中管理するシステム。そう、まさにこれは規模こそ異なりますが、中央監視装置であり、「計装」!

そんなご縁を感じながら、明日も現場で奮闘することを心に誓うのであります。ご清聴、ありがとうございました!

M.M

M.M.

2015年 中途入社

入社動機:前職は公務員。まったくの畑違いでも「建築」を志した動機は、著名テーマパークのアトラクションを施工管理技士として数々手掛けた祖父への想いから。WATを選んだのは「研修の充実ぶりと、思いやりを感じる社風」と答える。「建築なんて、公務員の時に耐震工事について業者の方から少しお話を聞いた程度しか知らなかった」。そんなスタートから彼女の成長は著しい。「計装」と呼ばれる特殊分野においても、最初は戸惑いさえしたが、逃げることなく乗り切り、今では楽しんでいるように聞こえる。外見は穏やか、でも内面には、ほとばしる情熱。そんな印象を持つ。大学での「ビニールハウスの環境制御によるイチゴの省エネ栽培」にしても、熱いものがあるからこそ、成し得るのではないか。その情熱は、祖父の血かもしれない。祖父の血を受け継ぎ、「建築」の世界に羽ばたいた彼女のこれからの活躍が益々楽しみである。

主な現場経歴

  • 01. データセンター新築工事における「計装」設備CADおよび工務補助
  • 02. 中央監視装置の更新工事における「計装」設備CADおよび工務補助

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